【てならい後記】わらで作るしめ飾りのオンラインワークショップ
こんにちは。てならい堂スタッフのひとみです。
もうすぐ大寒!まだまだ寒い日が続きますが、少しずつ日が長くなってきたのを感じて春が待ち遠しい。なんて気の早いことを考えてしまう今日この頃です。
年が明けてしまいましたが、12月に『藁で作るしめ飾り』ワークショップが開催されました。オンラインでの開催だったのでお子さんと参加した方や同じの街から参加した方々がいて共通の話題で盛り上がったり、画面越しでしたが皆の距離感を感じることなく和やかな時間が流れましたよ。だって、教えくださった工房ストローの高橋さんはなんと!山形の山奥からオンラインで繋いでくださったんですから。(笑)
藁の縄を綯うところから優しく教えてくださったのは、農業の傍ら、わらの文化の継承のために、わら細工をつくり続ける工房ストローの高橋さん。初めての人でもできるように丁寧に教えてくださいました。
「しめ飾り」って、そもそもなんで飾るの?というお話しから始まります。
お正月は一年の幸せをもたらすためにやってくる年神様をお迎えする行事で、しめ縄は神様が来る場所の結界です。そのしめ縄に飾りを施した「しめ飾り」を飾って新しい年の年神様をお迎えするというわけ。あらためて、なるほど、ですね。
藁を触るのも初めてという方も、2年ぶり参加という方も、早速、『縄を綯う』ところからスタート。初めての人でもやりやすい『指』で撚りをかけて綯っていくというやり方でまずはしめ縄を作っていきます。
途中で縄の状態をチェックしてもらいます。オンラインでもすぐ隣で教えてもらってる気分。安心して作業を進められますね。
途中であれ?撚り方が反対かも。というハプニングもありましたが、そこは冷静に。間違えたところまで『撚りを戻して』と高橋さんの優しい言葉にホッとした様子。ん?『よりを戻す』?よく聞くこの言葉はこれが語源なんですって。
楽しくお喋りをしながら手は動かしてしめ縄が完成しました。
こちらは上級者向け、プロの縄綯いはこのやり方。よく見かける光景ですよね。指先で撚りをかけて捩るという作業を全て手のひらの中でやってしまいます。高橋さん曰く、指先でやるやり方では沢山のしめ縄を作るには、指先の皮が剥けてしまうんですって。それは大変!
板ずりをして整えたしめ縄に飾りをつけたら完成です。今回は二種類のしめ飾りを好みで選んで作りました。白い稲穂を飾るタイプと黒い稲穂と末広の藁を飾るタイプ。
藁から縄を綯って、しめ飾りを一から作り上げた皆さんは今度は稲を自分で育てて稲わらを作るところからやりたい!と話は盛り上がり、次回は稲を育てるところからの企画もあるかも???と期待が膨らみます。
素敵なしめ飾りが完成しました。新しい年に願いを込めて作ったしめ飾り、きっと年神様も真っ先に見つけて来てくれますね。
皆さまにたくさんの幸せが訪れますように。