こんにちは、てならい堂スタッフの大石です。

この3月から、”着物をほどいてワンピースを仕立てるワークショップ”が新しく始まりました!

ほどく~仕立てるところまで全3回でやれちゃう盛りだくさんなワークショップです。

教えてくれるのは、和裁愛に溢れた仕立て屋ユニット「ツヅクキモノ」の土橋さん。てならい堂では10年以上、毎月浴衣・着物のコースを教えていただいています。

まずはみなさんがどんな着物・浴衣を持ってきたかのお披露目から。

繊細な花柄の着物からモダンな柄まで様々で、どんなワンピースになるか想像して既にワクワク!

こちらの着物は広げてみると、細かいところまで柄合わせがしてあることが分かります。

先生曰く、これは染める前に仮で仕立ててから染めたんだろうとのこと!ワンピースにする段階でこの柄合わせは無くなってしまうのですが、この1枚にそんな手間暇がかかっていたこと、この機会が無かったら知ることはなかったかもしれませんねと参加者さんもしみじみと感じていました。

早速ほどいていきます!

まずは衿からほどいて、共衿(ともえり)という部分を外します。共衿は汚れていることも多いので使わない前提で、濡らしてみて生地がどのくらい縮むか、洗える素材かどうかを先生に確認してもらいました。

続いて、袖→褄下の順にほどいていきます。ほどいていくと、同じ着物でも作り方が違うことがだんだんとわかっていきます。

また、着物をつくるには、絹糸、しつけ、とじ糸の最低3種類は使うとのこと。それに加えて、柄や生地のグラデーションに合わせて糸の色を変えているものもあり、手仕事のありがたみを改めて感じますね。。

途中、ワンピースの寸法を決めるためにサンプルを着用してサイズの確認を。好きな丈感や、どんなふうに着たいかなども聞きつつ、お好みに合わせて決めていきました◎

ほどくのは想像以上に時間がかかるものなので、時間内には終わらない想定でいましたが、とてもスムーズで、時間内にほどき終えた方も何人かいらっしゃいました!

今回は手縫いの着物が多かったですが、ミシンで縫ってあるものはほどくのがとても大変そうで、、!最後、ほどき終わった他の方がお手伝いをしてくれる場面も。

手間はかかりますが、和裁本来の良さである、”ほどいて仕立て直す”ということを考えると、やはり手縫いが一番良いのだなあと思います。

次回は裁ちをして、縫い始めです。引き続きよろしくお願いいたします!