【座布団・風景】#02 京都で座布団に触れて考えた、綿入れ体験のようす。
お話のあとは、いよいよマイ座布団の綿入れ体験がはじまります。まずは職人さんによる実演からスタート。
綿を入れる座布団の布地は3辺が縫われたものをご用意いただきました。そちらをまず机におき、両手を広げたくらいのサイズの綿が登場し、そちらを布地の上へ。座布団より2周り大きいサイズになるよう手で器用に切って重ねていき、余った綿は中央に重ねて厚みを出します。綿の厚みは慎重に調整していきます。この微妙な厚みの程度は経験と勘の仕事だそうです。まさに職人技!
四辺の角を中央に向けて折っていき、全て折れたら2つの角を片手で持ちます。そのまま勢い良く布地をひっくり返しながら綿を入れていき、角にもきちんと綿が行き渡るようにしたら綿入れ完了です。最後は綿が偏らないように手で慣らします。
一見私にもできそう?と思えるほど、職人さんの流れるような手つきに見とれてしまいました。果たしてこんなにスムーズにできるのか、いよいよ実践!
実践!座布団の綿入れ
3テーブルに2〜4人にずつに別れ、綿入れを行います。綿を切るところから「まっすぐ切れない!」という声があがり、布地に綿を入れるところでは「なかなか入らない!」と各テーブルで悪戦苦闘の声があがっていました。
しかし職人さんが傍で一人ずつ丁寧に教えてくださるので、試行錯誤しながらですが何とか全員綿入れができたようです。見た目以上に力とテクニックがいるのだとか。
四角い座布団の四隅にも綿を詰めていきます。このくらいかな?と職人さんにチェックしてもらうと、「もっと詰めないとですよ」と。お手本の座布団を触らせてもらうと確かに硬い!自然に仕上げテーブルができていてみんなで、角に綿をせっせと詰めていきました。
職人さんのOKがでた方から、とじと角房の色を選びマイ座布団の綿入れ体験はこれにて一旦おわりです。このサイズの座布団の綿入れ口の縫いととじ糸・房付けは難易度が高く、時間がかかるため、職人さんが行い、後日完成です!
最後まで自分の手で座布団づくりを体験したい!という声に応え、体験に加わったミニ座布団づくりの様子を、次回お届けします。