竹を自分で切るところから体験できる、竹細工ワークショップの登場です!

全2回の連続ワークショップで、1回目は実際に竹林にはいって竹に触れ、2回目は神楽坂ストアで竹細工をつくっていきます。

竹細工でつくるものは、ころんとしたシルエットがとってもキュートな”おにぎり籠 “。形はまる、さんかくから選べますよ。

竹林散策をして材料を自分で調達し、実際に道具をつくってみる、内容もりもりのワークショップです。きっと密度が濃い2日間になることでしょう。

日本で昔から生活の中で使われてきた”竹”。この機会に、五感をフル活用してその素晴らしさを体感してみてくださいね!

竹林に入るところから、はじまります

伊勢原にある竹林。11月は過ごしやすいですよ。

ワークショップは「竹林パート」と「竹細工パート」の2回に分けて行います。今回、講師にお迎えする竹やほんのりの本多さんは、神奈川の伊勢原をメインに活動されているため、1回目の「竹林パート」では、本多さんが普段竹をとりに入っている伊勢原の竹林を訪問させていただきます。

いたるところに竹林はありますが、それらに実際に触れる機会はあまりないかもしれません。この「竹林パート」は竹林散策をしながら、竹について知る時間となります。竹の一生や種類、いい竹の見分け方などを教えてもらいますよ。

よく見かける竹に「真竹」と「孟宗竹」とがありますが、今回の竹林にはどちらもあります。初見では見分けるのは難しいですが、その見分け方もあわせて教えてもらいましょう。

竹切り体験。あまりやる機会もない方がほとんどだ思うので、こちらもお楽しみに。

材として使う竹はどんな竹がいいのか目利きをし、ノコギリで切る体験をします。そうして切った竹を、今度は”竹ひご”に加工していきます。”竹ひご”とは、竹を細かく割ったもので、カゴを編む材料として使います。丈夫で曲げても簡単には折れません。

竹細工をやる上で、”竹ひご”はとても重要アイテムですので、この機会にやり方をぜひ覚えて帰ってくださいね!

お昼は各自で用意してもらい、竹林の中で食べます。11月末の竹林は虫もそんなにいないので、気持ちよく過ごせると思いますよ。整備された竹林は癒し空間でもあります。どうぞそんな竹林風景もあわせてお楽しみください。

今回のワークショップでつくるもの

左がさんかく、右がまるの形です。どちらにするか迷いますね。

竹細工と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、竹カゴや竹ざるでしょうか。そんな大物もつくりたいところですが、今回は、はじめてなのでもうちょっと小さいものに挑戦します。

「竹細工パート」では、「竹林パート」で自分たちでとってきた竹ひごを使い、”おにぎり籠”をつくっていきます。おにぎりを入れるのにちょうどいいサイズです。おにぎりと言ってますが、使用用途はおにぎりに限らず、お菓子を入れたり小物入れなどにも活用できますよ。形はまる、さんかくから選べますので、お好きな方を選んでくださいね。

おにぎり籠には受け皿と蓋と2つの部品がありますが、両方つくるにはワークショップの時間では足りないため、先生の方で、片方事前につくってきてもらいます。

おにぎりいれるとこんな感じ。そのままいれてもいいし、さらしなんかで巻いてからいれてもいいですね。

「竹細工パート」では、本多さんがつくってきた他の竹細工の作品についてもご紹介しますので、どうぞこの機会にいろいろな竹細工に触れてみてくださいね。

今回のワークショップにあわせて神楽坂ストアでPOPUPの開催も予定してますので、そちらもお楽しみに。竹カゴ、買い物カゴ、竹ざる、竹のハンガー、鍋敷き、コーヒーフィルターなどなど・・・・生活に使えるさまざまなものを用意する予定です!※POPUPは11/23(金)-12/15(日)まで開催予定です。

本多さんの作品は、どれもこれも可愛いです。

講師”竹やほんのりさん”について

今回のワークショップで私たちに竹や竹細工について教えてくれる竹やほんのりの本多さんは、人と自然が共生できる世の中をつくりたい。それを竹を通して伝えたいという想いで活動されてます。

子育てがひと段落したところで、今までやっていた仕事と全然違うけれど自分が本当にやりたいと思ったことをやりたいと思い、この道にはいったそうです。普段は竹を切って竹林整備をしつつ、竹細工のワークショップをされてます。できるだけ長く使ってもらいたいという思いから、つくった竹細工の修理なども請け負っているそうですよ。

チャーミングな本多さん。そのお人柄も魅力です。

「竹は、脈々と生活の中で使われてきた道具。それだけですべての”用”を満たし、積み重ねられてきて今この形がある、「用の美」。地域地域に伝わってきた竹カゴが、それぞれの暮らしの中に根付いている。そんな竹文化をこれからもつないでいくため、竹を身近な生活に取り戻していくことが大事なのでは。」そう語る本多さんは、竹愛に満ちてます。

梅干しざるは水分をよく吸うし、米を研いだり野菜を洗ったりするのにも水切れがいい。陰干しして乾かせば長く使っていける。最初は慣れないかもしれないけれど、使い慣れるとメリットを多く感じられる竹細工の道具。普段、ご自身の生活にも自然に竹の道具を取り入れている本多さんに、使い方や竹について気になることをこの機会に聞いてみてくださいね!

日本各地に竹林があります。きちんと整備すれば歩きやすく癒しの空間。

“竹”という素材を見直す

カゴやざるなどの日用品や農具から建材など、昔は当たり前に生活の道具として使われてきた「竹」。人々は竹林に手を入れながら、さまざまに活用してきました。

その様相は高度経済成長以降がらっと変わりました。今ではより便利な素材であるプラスチックにとって変わり、竹でできたものはどんどん少なくなってきて、さらに、安価な輸入の竹により、日本の竹は反比例するように使われなくなってきました。その結果、日本各地にある竹林は荒れ放題に。むしろ「害」とみなされるようになってしまいました。

割いてつくった竹ひごたち。竹細工として活かすための一工夫です。

そんな現状がある中で、少しでも竹に関心を向け価値ある材として再発見し、生活の中に竹文化を取り戻していくことが、こころよい社会につながっていくのではないでしょうか。その生活に取り入れる一歩としての竹細工。

実際に竹林に入ってみて竹を感じ、手を動かして自分でつくり、生活の中で使ってみる。竹が身近にある生活を、これをきっかけに始めてみませんか?

竹に興味があるけど触れる機会がない、竹についてもっと知りたい、竹ひごづくりやってみたい、竹細工をつくってみたい、そんな方、ご参加お待ちしてます!

【おにぎり籠ギャラリー】