コーヒーは好きですか?

1日の始まりや仕事のスイッチに、欠かせない方も多いと思います。たまにカフェで飲むコーヒーも良いですよね。

コーヒーを染料にして自分で染めてみる。コーヒー染め体験、初開催です。服にこぼしたらお手上げ、の代表格であるコーヒーは、だからこそ染色向き。ナチュラルでどこか懐かしさを感じるような染め上がりは、温かみを感じます。

pxl_20231225_043426220

pxl_20231225_043249746

自然な風合いが特徴のコーヒー染め。飲み終わった後の抽出かすを使って染めることができます。

染め上がり後の媒染によっては、濃いコーヒー色になったり、ベージュのような薄い色になったり、ある程度好みの色に調整することもできます。当日の染色では、コーヒーの深い香りを楽しみながら染められますよ。

今回は、テーブルセンターを1つとコースターを3つを染める体験です。さまざまな料理や食器に合う色なので、朝食やランチ、コーヒータイムのお供にどうぞ。コーヒー好きな方へのプレゼントにもおすすめです。

今回染めるのは、テーブルセンターとコースター3つです。

今回染めるのは、テーブルセンターとコースター3つです。絞りなどの技法で模様を入れています。

染め上がりの色味はさまざま。染め終えた生地を鉄やアルミなどの媒染剤(色止め・発色)に浸すことで、濃淡は自在です。

もちろんコーヒー染めでも、絞り染めや板締めで模様を付けることができます。シンプルにつまんで縛ったり、折ったり畳んだりして縛ったり、染色液に浸けない白い部分を残すことで柄をつくります。技法を駆使して、狙った通りに柄を出すのが結構難しいですが、それが面白みでもありますね。

無地がアルミ媒染、折り込んで模様を付けた手前は鉄媒染です。鉄媒染は渋い色になりました。

無地がアルミ媒染、折り込んで模様を付けた手前は鉄媒染です。鉄媒染は渋い色になりました。

img_2179

今回も、いつも染めのワークショップでお世話になっている「染の里おちあい」さんで開催します。100年間もの間この土地で着物を染め続けている染めの里おちあいは、今は地域の染め工房として場所をひらくことで、私たちに五感を通じて、染め文化を伝えてくれています。

普段、きものの染色を行う工房でコーヒー染めの体験ができるのは、とても貴重な経験ですし、”染める”ことが遠いものではなく、ちょっと近くに感じられる機会になると思います。

100年前と今とでは、「染める」という仕事は、全く違う立ち位置になってしまったのだろうと思います。けれど、「自分で染める」という経験は、そのモノがどのような思いで作られているかを知ることにつながります。そして、経験したことがある人がひとりでも増えることが、私たちの大切な染め文化を守っていく一歩でもあるように思います。

場所は、新宿区落合で100年に渡り着物の反物を染めてきた工房「染めの里おちあい」です。

場所は、新宿区落合で100年に渡り着物の反物を染めてきた工房「染の里おちあい」です。

気軽にできる染色なので、今回の体験をもとに、おうちで出るインスタントコーヒーやドリップの出がらしを使って、チャレンジしてみてください。コーヒー生活に、楽しみをもうひと匙。