こんにちは、にっぽん てならい堂の丸山です。

毎月開催している「ふらり、てならいの日」。いつかてならい堂に行ってみたい、普段のワークショップは時間が合わなかったり、敷居が高い。そんな方に、てならい堂に流れる時間と雰囲気を”ふらり”と予約なしで味わってもらおうという日です。

9月は、「草花でつくる小さなお庭編」と「裂織でつくるコースター編」の2本立て。

小さなお庭をつくる体験は、植物のあれこれを教えてもらいながら、小さな瓶のアレンジメントをつくっていきます。裂織(さきおり)は、使い古した布を、細く裂き、よこ糸として織り上げる技法。盛岡から先生に来てもらい、段ボール製の”はた織り機”を使って、コースターをつくります。どちらか片方でも、両方ゆっくり満喫するのもありです。

会場の”のいえ”は、美味しいお料理とお酒のお店「のいえ」、園芸店qivacoのブランチショップ「キバコのいえ」、そして「てならい堂のいえ」の3つのお店が集まる隠れ家的な空間。3つのお店が三位一体となった特別な1日です。

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レストラン”のいえ”さん。”のいえ”のコンセプトは”〇〇のいえ”。神楽坂に食べに来る人、遊びに来る人、働きに来る人、そんなそれぞれ”のいえ”の様な空間です。

草花でつくる小さなお庭編に使う草花は、9月に生き生きとする植物を使います。アレンジメントのことや植物のことを教えてくれるのは、神楽坂の園芸店qivacoの店主、千歳さん。植物を生活に取り入れるというより、一緒に生活する感覚を味わえるのが、園芸店qivaco。

夏の厳しい暑さも和らぎ、秋がだんだんとやってくる今。イギリスのフラワーショーや各地の庭園などの仕事もしている千歳さんが、季節の植物をセレクトして用意してくれます。

瓶のサイズは直径3.5cm、高さ4.5cm。手のひらサイズのかわいい瓶に自分だけのお庭をつくってみてください。小さい瓶の上だからこそ、選ぶ楽しさが生まれます。

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草花をどれだけ使うかも自由ですし、リボンを巻いてアクセントにしてもいいですね。(裂織に使う裂いた布を瓶に巻いてもかわいいかもです。)あとは、お花の持ち寄りも大歓迎です。お庭に花や葉っぱがたくさんある!という方は、ぜひ持ってきていただければ、きっとアレンジメントでガラッと生まれ変わります。ご自分で再構築するのはもちろん、どなたかのアレンジメントの一部として活きるかもしれません。そんな繋がりが素敵だなと思います。

綺麗なお花で華やかにしてもいいし、緑が多めの自然なアレンジメントにしてもいい。この季節のアレンジメントを楽しんでくださいね。

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一方の裂織体験。そのルーツは、江戸時代。東北地方は寒冷な気候のため、綿花の栽培ができず、綿や絹などの繊維製品が貴重でした。そのため、大阪などの上方から運びこまれる木綿の古着はとても貴重なもの。

古着をくたくたになるまで着て、継ぎを当て、着られなくなると布を裂いて糸にして織り再び布として活用していきました。物を大切に扱う気持ちから生まれた技術であり、伝統工芸でもあります。

裂織の技法で織られた名古屋帯も味があって良いんです。しなやかで扱いやすいし、温もりがしっかり感じられる。これも裂織の特徴です。

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当日の体験は、おうちでも簡単に裂織ができる段ボールの織り機DAMBOLOOMで織っていきます。

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幸呼来JAPAN代表の石頭さん。てならい堂で直接教えてもらうのは実に5年ぶり。貴重な回です。

そんな裂織のコツを教えてもらうのは、幸呼来(さっこら)JAPANさん。代表の石頭さんが障がいのある作り手の裂織の技術に魅了されて、岩手の盛岡で裂織の制作、販売を行っています。

当日は、衣類の持ち込みもOKです。おうちにある着なくなった服や織りたい端切れがあれば、そのままお持ちください。裂織の技術を身につければ、傷んだり不要になった布を生まれ変わらせることができます。色の組み合わせや柄の出方を楽しめるのも魅力ですよね。段ボール製の織り機DAMBOLOOMをお買い上げいただければ、おうちで続きもできますよ。

また隣では、卓上織り機を使ったランチョンマットづくりの裂織ワークショップも開催予定です。(こちらは要事前予約)タイミングによっては、お待たせしてしまうかもしれませんが、お店でゆっくりお待ちいただけたら嬉しいです。

コースターに織り込まれた東北の風土をおうちにお持ち帰りください。

裂織のコースター。写真は、オンラインで行ったウクライナ支援の裂織ワークショップのもの。同じ青や黄色でも、素材や柄の出方で印象が変わりますね。

さらに、全国の村や島から仕入れた食材で美味しいお料理のお店”のいえ”の飲み物も一部ご注文できます。コーヒーや青森県田舎館村のりんごジュース、ビールも準備する予定ですよ。体験前に、体験しながら、美味しい飲み物も一緒に楽しんでください。

当日は、事前申込不要なので、下記受付時間のお好きな時間にお越しください。もちろん材料や道具はこちらで用意していますので、手ぶらでお越しください。

神楽坂は、今と昔が同居した素敵な街並み。お洒落で愉しいお店、料理が美味しいお店も多いので、散策ついでにふらりと来てくださいね。

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体験内容 参加費 所要時間 受付時間
草花でつくる小さなお庭編 ¥1,500 30分 9/25(日)10:00-16:00
裂織でつくるコースター編 ¥1,000/1枚 15-30分 9/25(日)10:30-14:30

※お飲み物をご注文される方は、別途お会計となります。
※お料理はのいえの営業時間内での提供となります。(11:30-14:00,17:00-22:30)