「初めての金継ぎ」やってみませんか?
てならい堂は、くらしを少しだけていねいにする選択肢が、もっともっと増えたらいいと思っています。なんでもすぐ買える時代ですが、”壊れたものは捨てる”だけでなく、直してじっくり長く使うという選択肢があったら素敵ですよね。だから、壊れた器に新しい命を吹き込む”金継ぎ” が、気になっている人も多いのではないでしょうか。
けれども、
「なんだか敷居が高そう。」
「怖い先生が出てきそう。」(笑)
「そもそも、金継ぎって何て読むの?」(きんつぎですよ。)
なんて声をたくさん聞きました。
というわけで、そんな”初めてのみなさま”が怖がらずに参加できる(笑)、わかりやすい教室を目指し、「初めての金継ぎ」と題して、全6回のワークショップを東京・神楽坂で開催します。割れてしまったかわいいお皿を持ち寄って、初めて同士みんなでわいわい金継ぎしてみませんか。
金継ぎという言葉を聞くと、金を使って繕っている器を想像するかもしれませんが、金継ぎのベースは”漆”です。漆で接着剤をつくり、隙間を埋めるペーストを作り、線を描き、そうやって何度も漆を使って仕上げていきます。最後の仕上げに金などの金属の粉を蒔くので金継ぎと呼ばれますが、金粉を蒔かずに漆だけで仕上げることもできます。
ところで、世の中には敷居を低くし過ぎてしまった”なんちゃって金継ぎ”が溢れているそうです。”なんちゃって”では本来は漆を使うところ、接着剤を使っちゃいます。食べ物をいれる器に接着剤、って心配ではないのかな。
初めてだからこそちゃんとしたプロから本物を学びたい、と思うのがいつものてならい堂のやり方です。基本さえ知っていれば、その先で”なんちゃって”でもなんでも、自分で選択できるのがいいと思うんですよね。
昔ながらの金継ぎは天然の漆を使っての作業なので、何度も漆を使ったり乾かしたりで、思った以上に時間が掛かります。「初めての金継ぎ」では月に2回ずつ全部で6回+α完結で仕上げていきます。
時間はかかりますが、その分きっと漆が生きていることを実感してもらえるはずです。そして何より、作業自体はシンプルですから、6回の教室を終えたときには、もう今後はいつでも自分で繕えるようになっているはず。”自分で直す”という選択肢が手に入ります。
ちょうどよく割れた器がないよという方には、こちらで器を準備します。金継ぎに興味のある初めてのみなさん、東京・神楽坂に集合ですよ。
場所 : |
神楽坂駅近く |
日時 : |
2017年9月~11月 全6回+お引き取り
※各回90分〜120分。会場は15分前からオープンします。 |
定員 : |
各回6名 |
参加費 : |
4,500円(税別)/1回 × 全6回 |
内容 : |
1回目(9/3) : 教室説明と器のチェックと養生 欠けの下地作り |
繕う器について: |
今回は「割れ」と「欠け」両方の繕いを体験していただきます。お手持ちの器を直したい方は、ぜひお持ちください。 ※一度接着剤等で直している器はそのままでは繕えませんので、対象外となります。 |
持ち物: |
割れた陶器、筆記用具、エプロン(布に漆が付くと取れませんので汚れても大丈夫な服装)をご持参下さい。 |
かぶれについて: |
肌につかないよう手袋をご用意しますので、過去に実施した教室では、かぶれた方はいらっしゃいませんでした。 |
その他注意事項: |
※現地までの交通費等はお客様ご自身でのご手配、ご負担となります。 |
教室では使用する道具はご用意いたしますが、別途アマノさん監修の「金継ぎキット」もご用意しております。
ご希望の方には、ご自宅でも復習できる充実の23点を木のお道具箱にいれて販売いたします。
(https://www.tenaraido.jp/dogu/products/detail/34)19,440 円 税込
[キット内容]1.テレピン(250ml)缶入り/2.地の粉/3.砥の粉/4.コクソ綿/5.菜種油ボトル/6.マスキングテープ/7.生漆/8.黒呂色漆/9.真綿/10.錫粉/11.金の消粉/12.滑り止めネット/13.お掃除用ヘラ/14.手袋/15.絵皿/16.ガラス板/17.プラスチックのヘラ/18.目打ち/19.彫刻刀/20.筆/21.毛棒/22.竹ヘラ/23.耐水ペーパー#800 #1000
アマノシトミ
1981年神奈川県生まれ、神奈川県在住。2005年武蔵野美術工芸工業デザイン学科木工専攻卒業。日用品の開発と卸を行う(株)東屋在職中に金継ぎを独学ではじめる。その後伝統工芸品の会社などに勤務の傍ら、漆塗の職人や蒔絵師の元で漆と金継ぎの勉強を積む現在は金継ぎをしながら、漆や木を使ったものづくりをされています。
Instagram:shitomiamano
blog:http://amano4103.hatenablog.jp/