季節の草木で染める、ストールの桜染め体験。3月
“桜染め”という言葉を聞いて、ちょっとテンションが上がる感覚。
なんで?そんな理由を考える事自体が野暮かもしれないですよね。昔から自然と季節と、寄りそって生きてきた日本人。先人達は、季節の花や草木が持つ色を使って、自分の身につけるモノを華やかに彩ろうと努力を重ねてきました。
そしてその血は、きっと今も脈々と私たちの中に流れていて、季節の草木と出会う度に、その色を手に入れたいという想いが、むくむくと頭をもたげてくるような気がします。
そんな日本人の血を騒がす最大のアイコンは、なんと言っても桜。日本の春の風物詩である桜で、染め体験をしてみませんか。
今回の桜染め体験も、東京は新宿落合にあります、染めの里”おちあい”の職人さんと一緒に行います。体験では、レーヨンシルクのストールを桜を煮出した染色液で染め上げます。巾30cm、長さは165cmあります。
綺麗なピンクの桜の花びらを集めて染めるかと思いきや、実は花の咲く前のつぼみの付いた小枝を煮出して、その中に眠る色を抽出して、原液を作り出します。やっとでき上がった原液も、染める素材や、温度や湿度によっても仕上がりの色は変わっちゃうという、まさに生き物と対峙する作業。
おちあいの職人が、今まさに桜の枝を煮出してくれてますので、皆さんには、この桜の染色液に二度三度と浸け込むことで、自分の思う色合いにストールを染め上げていただきます。
部分ごとに浸す時間を変えてグラデーションを作ったりと、出来上がりを想像しながらのシンプルな工夫が草木染めの醍醐味。(一部を結んで白い部分を作る”絞り”の技法はピンクが淡いので、あまり差が分かりづらいかもということでした。)
さらには、色を定着させるための媒染によっても色は変化しますので、ちょっとしたアクセントを入れてもらうこともできます。この辺りはぜひ、職人さんと相談しながら、自分のイメージを形にしてみてください。
必ず生じる毎回の微妙なニュアンスの違い、一期一会の色だからこそ、自分の生活に長く寄り添えるストールになるんだと思います。春を先取る桜染めのストール、みんなで染めてみませんか。
※2月22日(火)10時迄はサポート会員限定の申し込みになります。
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過去に開催した染物の体験レポート「てならい後記」を記載しています。気になる方は是非ご覧ください。
会場までの行き方:
西武新宿線 中井駅より徒歩4分
都営大江戸線 中井駅A2出口より徒歩4分
東西線 落合駅より徒歩8分
※特に落合駅からは迷い易いので、Googleマップ等をご使用になられることをお勧め致します。