1年熟成。自分で醤油を仕込むワークショップ。
糸島のミツル醤油さんに協力してもらって、醤油を仕込むワークショップです。
仕込み自体は簡単。けれど、ご自宅での発酵期間は1年間。待ちごたえたっぷりです。
果たしてその1年間に何が起きているのか、そのあたりもワークショップではしっかりと教えてもらって、実りある待ち時間を過ごしたのちに、自分的最極上の醤油を使ってみませんか。
今回教えてくれるのは福岡・糸島の醤油屋「ミツル醤油」の城さんです。
ワークショップではまず、醤油について教えてもらいましょう。生醤油、濃口醤油、薄口醤油、たまり醤油、、、耳にしたことはあるとも思いますが、果たしてこれを説明できる人はいますでしょうか。
なんとなく知らないままにしているこういう醤油のイロハ、今回は利き醤油(舐め比べ)をして、味覚でもってちゃんと身体に叩き込んでしまいましょう。
その後は、醤油の”本当の”仕込みの流れを教えてもらって、これから私たちが行う作業がなんのためのどんなものなのかを教えてもらいましょう。
醤油の作り方を事前に学んだら、いよいよ仕込みの作業。作業自体は材料を混ぜ合わせるだけのシンプルなものですが、その後の発酵期間は1年間!けれど、その発酵期間に何が起きているのかも、ちゃんと理解して帰ってもらいますのでご安心を。
ちなみに今回仕込む醤油は、濃口醤油と再仕込み醤油の2種類どちらかを選んでもらえます。塩水の代わりに、一度仕込んだ生醤油を使うので、より濃厚で旨味の強いお醤油になるそうです。これも味比べしてみたいですね。
お子さんと一緒にも楽しんでもらえると思いますので、ぜひご家族でどうぞ。ご家族で参加の場合は、せっかくですから濃口と再仕込み醤油を仕込み分けて、味の違いを確かめてみてください!
さて、今回の醤油仕込みワークショップは「夜の部」(笑)を用意しました。
神楽坂でワークショップを開催する際に、「てならい堂のいえ」の場所をお借りしている『日本酒と肴 のいえ』さんとのコラボ企画。
「夜の部」ではワークショップで先に自分のお醤油を仕込んだ後、『のいえ』自慢のお刺身で利き醤油!さらには、糸島の醤油に合わせて『のいえ』大得意のおすすめ日本酒も一緒にどうぞ!
醤油とお刺身とお酒を楽しみながら、ミツル醤油さんの裏醤油トークで盛り上がりましょう。飲み足りない方は、そのままその場で居残り二次会も可能にしてもらいまいした。
良い企画でしょ。笑
今回、醤油仕込みを教えてくれるのは、福岡・糸島で家族経営で醤油をつくっているミツル醤油の城さん。
城さんは醤油をつくる家に生まれ、高校生の時に実家での醤油づくり復活を志して、農大に入学。その後1年間の修行を経て、2009年にいよいよミツル醤油で醤油づくりの復活に取り組み始めました。
醤油屋さんなのに、醤油づくりの復活ってどういうこと?って思われるかもしれません。
実は日本の醤油屋さんは、生醤油を仕入れてそれに火入れするところからを担っているメーカーがほとんどで、生醤油から作っているところは1割程度しかないそうです。
なんでそうなったかといえば、高度成長の時代に産業を近代化させ、効率をアップさせるために分業・協業を促す政策が取られたそう。それによって、もちろん増え続ける需要に応えることができたのですが、一方で”本物”のものづくりが忘れられていく、、、これはものづくりのどの業界を見ても、同じような話があります。
城さんも家が醤油屋でありながら、”本物の醤油づくり”をしていないことに違和感を覚え、自分の代で復活させたいという思いで、奮闘を続けてきたそうです。”何を続けていくのか”を時代や社会に任せずに、私たち生活者も自分ごととして関わっていきたい、これがてならい堂の思いです。
なので、自分の熱意と創意工夫で、自分が”本当”だと思う醤油作りを復活させたミツル醤油さんのことを、純粋にカッコいいなと思いますし、そこから学んでみたい気持ちを強く持ちました。
全国に数多ある醤油屋さんの中で、なぜわざわざ糸島のミツル醤油さんから醤油仕込みを教えてもらうのか、これがその理由です。
毎年の創意工夫と苦闘の歴史も、当日は聞いてみたいと思います!
今や全国に1割しかない伝統的な醤油作りに取り組む醤油さんから学べるワークショップ。
冒頭に醤油仕込みは簡単なんて書いちゃいましたが、それは全てミツル醤油さんが、材料から麹から段取りしてくれているから。もちろん素人が簡単に手を出せる世界ではありません。
そんな希少なワークショップですから、この機会をどうか逃さないでください!
お酒好きの皆さまは夜の部もぜひ。一緒に飲みませう。
★今回日程が合わない方で、次回開催のお知らせを希望の方はこちら
②18:30〜20:30
募集締め切り:2023年2月26日(日)
※ 作業進捗によって前後します。
※ 開始10分前よりオープンしています。