にっぽんの伝統的な遊び「凧あげ」を凧作りから体験して、作った凧を皆で上げてみませんか。

北九州市戸畑区にアトリエを構える「カイトハウスまごじ」にて、昔は子どもたちでも作っていた「うちかけ凧」の制作~凧あげまでを体験するワークショップを5名限定で開催いたします。

今の時代、凧あげをしたことがない方も多いのではないでしょうか。てならい堂主催のワークショップとして、大人の方でも参加して頂ける内容となっています。

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教えてくれるのは明治末期から続く「孫次凧(まごじだこ)」作りの技を継いでおられる竹内義博さんです。

「カイトハウスまごじ」では、福岡県特産工芸品の「孫次凧」を作られていますが、始まりは義博さんの祖父にあたる孫次さんが自身の遊び道具として作り始めたことが「孫次凧」の始まりだったようです。今は、2代目の義博さんがその意思を継ぎ、50年ほど前に「孫次凧」を復活させて制作に励まれています。

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▲写真中央が祖父の孫次さん。セミや河童など、生き物をモチーフにした斬新なデザインはもちろん、何より「よく飛ぶ」ことが評判だったそうです。

義博さんは、子供たちでも作りやすいようにと試行錯誤され、「もんぱ凧」というデザインを生み出し、ワークショップを開催されています。しかし、今回は大人の方でも楽しんで頂けるように、少し難易度が高い「うちかけ凧」を骨組みから組み、和紙張り、絵付けをして仕上げていく工程を教えていただきます。

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▲今回作る「うちかけ凧」の制作途中写真。竹を曲げながら糸で巻いて固定していきます。

「うちかけ凧」は、骨組みを作る際に、竹を曲げながら糸で結んで組んでいくので、「孫次凧」作りの基本が学べる内容です。自由に絵付けを楽しんで、自分だけのオリジナルの凧を作ってみませんか。お家の中では、インテリアとして飾るのも素敵です!

孫次凧に使用する素材について

屋台骨となる竹は、「女竹(めだけ)」と、「真竹(まだけ)」の2種類を使います。竹は、切ってすぐは水分が多いので、半年から1年かけて乾かしています。乾いたら1mm~8mm程度の細い竹ひご状に削って使っているようです。真竹は芯がしっかりしているので、骨組みの軸を作る部分に使用し、女竹はしなやかに曲がるので、曲げながら形を決める部分に使用しています。

和紙は、土佐の手漉き和紙が使われています。

つくり手「カイトハウスまごじ」について

2代目の義博さんと娘様の梓さんで工程毎に分かれて制作をされており、義博さんは、竹の切り出しから和紙張りまでの工程をされており、梓さんは絵付けを担当されています。

ワークショップ当日は、是非作り立ての凧を皆で飛ばしてみましょう。自然の風を使って飛ばす凧。凧が飛ぶくらいの風を待つこと自体がなんだか尊い。日本の伝統的な遊びの奥ゆかしさを感じます。img-6902