夏から冬へ。TOKIIROに学び、多肉植物を育てるワークショップ。
そのぷにぷにした様子からペットのように可愛く、“インテリアグリーン”として人気も高い、多肉植物。
にっぽん てならい堂は、多肉植物のアレンジメントを手がけるTOKIIRO(トキイロ)に出会いました。TOKIIROのヨシノブさんが創る多肉をもちいた作品や空間を観たり、多肉を通して語ることを聞いたりするにつけ感じることは、多肉は決して飾るだけのものではないということ。
うつわに植えたときの姿を完成形とするのではなく、そこから多肉がどう育ち新たな表情を見せていくか。TOKIIROは、多肉植物が持つ生命力と、「育てる」ということを前提とした作品を手掛けています。「育てる」というコンセプトには、てならい堂はいつも惹かれてしまいます。
そんなヨシノブさんから多肉植物を教わり、植えることだけでなく育てることまでも愉しくなる2回連続コースのワークショップをご用意しました。
今回のワークショップ。ポイントは、夏と冬の2日間セットのコースになっているということです。
イベントなどでTOKIIROの寄せ植えを立ち止まって楽しそうに見ていく人たちの中から、時々聞こえてくる声。「連れて帰りたいけれど、上手く育てられる自信がないんだよね…」興味はある一方で、確かにそう思う気持ちもありますよね。
だとしたら、多肉が育つということ、多肉を育てるということが実感でき、状態や状況に合わせてどのような手入れをしていけばいいのかを教わることができたら、臆することなく多肉を愛でることができるんじゃないかしら。そう考えました。多肉はその育て方さえ分かれば、とても強くたくましい植物なんですよ!
まず夏の回では、お好みの多肉を選んで寄せ植えをします。作る際のポイントや、多肉の選び方・育て方をヨシノブさんにならいながら、あなただけの寄せ植えを作ってください。
そして半年後の冬の回では、夏に作った寄せ植えを持ち寄ります。その経過や変化を他の参加者とも観察しながら、この半年で多肉がどうやって育ったか、そしてこの先どのように育っていくのかを考えます。多肉の種類やそれによる育ち方の違いなどを教わりながら、新たにアレンジを加え(多肉をさらに加えていきます)、生きる多肉植物をデザインしていきます。
半年もすれば、少しだけ大きくなったコ(多肉)もいます。反対に少し元気がなくなってしまったコもいるかもしれません。紅葉の時期を迎えて色づき、夏とは違う表情を見せてくれるコもいることでしょう。
変化が生まれた自分やみんなの寄せ植えを観ながら、多肉たちそれぞれの特性や特徴をもっと深く教わって、次の半年や1年後3年後にどんな景色がみたいかを想像して、手を加えていきます。
半年間をかけて、多肉を育てていくことに愉しみと自信を感じてもらいたいワークショップです。
TOKIIROは“季色”とも書きます。それは多肉植物の「季節の移ろい」に魅せられたからなのだそうです。
春には芽を出し花を咲かせ、夏には青々とした肉厚の葉を広げ、秋から冬にかけて鮮やかに紅葉していく。この小さな植物に四季や自然を感じ、生きて育っているのが感じられる。
私たちのくらしの中に多肉植物を取り入れようと思ったら、そこにはやっぱり、生き物を「育てる」という手間があるわけです。日当たりや風通しの良い場所を見つけてそこに多肉を持っていき、毎日の様子に目をかけながら水をやる。
植物だからそれは当たり前のことなのですが、ついつい私たちは自分たちの勝手な解釈で、多肉植物=ファッションのように手軽でおしゃれなグリーン、と思ってしまっているところがあるかもしれません。
それって、私たちが伝えたい生活道具にも通じるんじゃないか。てならい堂は、そう思いました。
簡単に、手軽に、おしゃれに。そういう基準で選ぶのが間違いというわけではありません。気分もアガりますしね。
でも、毎日の生活の中で少しの手間を惜しまず手入れをし、育てて使う。そんな付き合い方をしていける生活道具に、やっぱり心惹かれます。
多肉植物と生活道具。カテゴリーは全然違うけれど、きっと続けていきたい方向は一緒なんじゃないかと思います。そんなことを、TOKIIROさんと愉しく考えてみたい、てならいです。
※5月19日(木)10時まではサポート会員優先期間となります。
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(TOKIIRO)
近藤 義展
TOKIIRO代表
植物空間デザイナー
自分の生きる目的は何なのか?を模索探求する中で2008年、故 柳生真吾さんの多肉植物創作に出会う。2009年、季色(トキイロ)をスタート。器(空間)に絵を描くように、多肉植物の生きる世界を創りだしている。その世界観は、日本のみならず海を越えて世界の様々な地域と人々を魅了し続けています。