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あたたかな灯り。揺らぐ炎。

植物由来の原料、ハゼ蝋でできる和蝋燭(わろうそく)を手作りしてみませんか?
日常使いはもちろん、冬のイベントや年末年始にも粋なあかりを灯しましょう。

教えてくれるのは Yagi- 和ろうそく の青柳さん。
一見、とても身近に感じる蝋燭(ろうそく)。
でも考えてみると、西洋蝋燭と和蝋燭 の違いってなんだろう。和蝋燭とは?と知らないことばかり。

溶けたハゼ蝋を手ですくい一層一層肉付けしていく「生掛け製法」で和蝋燭を作りながら、ディープな和蝋燭の裏側を楽しみましょう。

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教えていただく青柳さん

インテリアにも馴染みますね

みなさんは和蝋燭のことをどのくらい知っていますか。私たちがよく目にするもの、手元にあるものの多くはきっと西洋蝋燭ではないかと思います。
和蝋燭はお寺やお仏壇、絵付きはお土産
などで使われることが多いですね。

西洋蝋燭と和蝋燭の大きな違いのひとつはその原料です。西洋蝋燭はパラフィンと呼ばれる石油系の原料が用いられますが、和蝋燭に使用される蝋の原料は、はぜ(櫨)の木(=はぜろう(櫨蝋))や大豆、米ぬか、蜂の巣など。
芯の部分にはい草や和紙などが使われており、自然由来の原料からできています。

そのため、煙を吸っても喉が痛くならずまた煙・ススが出にくい、そして仏壇などの金箔を痛めにくいのが特徴です。和蝋燭とお寺などの装飾がある場所は機能的な面をみても相性がいいんですね。

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明かりが綺麗です。ススの心配もなくリラックスタイムにもおすすめです。

今回は、はぜ蝋を使い「生掛け製法」と呼ばれる手法で、蝋燭をつくってもらいます。
「『手』掛け製法」とも呼ばれるそうで、
キャンドルづくりのように型に流し込むのではなく、芯を回転させながら液状の蝋を手ですくい一層一層肉付けしていきます。

溶けた蝋の温度は大体40〜60度。
青柳さんによると蝋の中に手を入れる感触は「形が変わる温泉のよう」とのこと!
はぜ蝋の香りも相まって、本当にリラックスできちゃいそうですね。

また、和蝋燭づくりは温度管理が要。
蝋・手・室内の3つの温度が蝋燭の仕上がりに影響してくるそう!温度の変化で蝋の様子がどう変わるかにもぜひ注目してみてください。

蝋燭は円柱形が一般的ですが、職人によって作られる形は様々。整った形にする方もいれば独創的な形に仕上げる方もいるのだそうです。
みなさんも今回は”うまく作る”にこだわらず、蝋燭づくりを楽しんだ先にできる各々の形をぜひ楽しんでくださいね。

当日は約2時間で2本の和蝋燭を制作していただきます!長さは約90mm、50〜60分ほど燃焼し続けられる長さです。

ワークショップが終わったら青柳さんが作った和蝋燭を一本ずつみなさんにプレゼント!

自分で作った蝋燭と職人さんの蝋燭、質感や太さ、そしてどんな風に灯るのか楽しみにしていてください。1674704489636

ちなみに、職人さんが1日に作る量は60〜100本。
職人には常に、短時間でどれだけ多くの数を質を落とさずに作るかが求められています。需要が減ってしまった今でももちろんそれは同じ。私たちは和蝋燭づくりをゆったり楽しみながら、そんな職人の技量の高さを肌で感じましょう。

そして、当日は青柳さんの新作の和蝋燭も販売いたします。なんと、お色味が増えました!
ハゼ特有の色味も古典で愛おしいですが、こちらもまた素敵なお色味。
用途や気分によって変えるのもありですね。

プレゼントやクリスマスにも!ギフトBOXセット

青柳さんの魅力!! 当日は豆話が色々聞けるかも?=

和ろうそくYagi- の青柳さんは、東京で唯一の和蝋燭職人として2021年に活動を始め、現在は京都と東京の2つの都を拠点に活動しています。

唯一!?…。驚きませんか?少し前まで東京に和蝋燭職人はいなかったんです。

キャンドルは今の私たちの生活に身近で作家さんも多いけど、現在和蝋燭職人は全国に20名いるかいないか。電球の普及や、和蝋燭と比べて安価な西洋蝋燭の主流化により需要が低下したことが主な要因とされています。

また、和蝋燭職人が減ることにより、その前にいるはぜろうの生産量・生産者も減少、するとはぜろう自体の価格が上がってしまい和蝋燭の価格にも影響を及ぼすという問題にも直面しています。

和蝋燭業界が難しい状況に置かれている中、20代という若さで職人となった青柳さん。
普段は異業種の方とコラボしたイベントの開催や照明演出も手掛けており、同年代を巻き込みながら和蝋燭の灯りを「取り戻す」活動を行なっています。

25歳ながらにして和蝋燭の知識は深く、時には意表を突かれる裏話もしてくれます。
例えば…「明治維新と和蝋燭」「夜の街と和蝋燭」
なになに??どんな話?
気になりますよね!
青柳さんは日々面白いネタ・興味をそそられる話を貯めているので、他にもまだまだあるかも?

現代の私たちがこんな裏話を聞けるのも、技術とともにその歴史を語り継ぐ職人がいるからこそ。
自分たちのルーツであり、そう遠くないひいおじいちゃんくらいの世代の方々が何をしていたか語り継いでいきたい、と青柳さんは話します。

モノそのものへの向き合い方や原理に目を向けがちですが、歴史や背景を知ることでわたしたちはそのモノの”本当の姿”を見ることができるのかもしれません。

ワークショップ当日は、実際に蝋を触りながら先人の歴史と技術をみなさんにも継承してもらえたら嬉しいです。